2020年5月の記事一覧

【陸上競技部】On Your marks!~Sandpit ver.~

こんにちは。

On Your marks「位置について」

ということで緊急事態宣言が解除され、学校再開の目処が立ってきました。

部活についても最終準備ということで、顧問の二人で幅跳びピットの整備を行ったので、今までの取り組みも含めて砂場シリーズと題して本校の練習環境をお知らせしたいと思います。

今回はオールウェザーのズレを修正したのに加え、その下に除草シートを敷きました。

グラウンドをきれいにすることは「心の目」を鍛え、部の品格を高め、ひいては選手の人格に影響すると思って取り組んでいます。生徒たちにもグラウンド整備の重要性は口酸っぱく言っています。

 

イエローハットの創業者である鍵山秀三郎さんは掃除を徹底してやることで有名な方です。

『凡事徹底』という本の中でこんな言葉がありました。

人間は義務でやらなくてもいいことがどれだけやれるかということが人格に比例していると思います。

 

清掃は競技力に直結するものではないかもしれません。競技力向上における義務でもありません。

ただ、部活動は競技力向上だけが目的ではありません。競技力向上を目指していく過程で人格を磨いていくことこそが主目的だと考えています。

また、多くの方のご厚意により、砂場前面を覆うことができるシートを敷くこともできました。

そして、この砂場はというと・・・

私が赴任した2年前の砂場(上)と現在の砂場(下)のBefore,Afterです。この2年、部員たちとコツコツ草むしりを行った結果が表れてきました。

同じく鍵山さんは「小さく生きて大きく遺す。自分の生活はこじんまりと小さく、そして、やる事業などはなるべく大きくする」とも述べています。

草むしりなどは地味で小さな作業かもしれません。ただ、こうした小さな積み重ねが大きなことを成し遂げるのだと私は信じています。

 

最後に精神科医の杉本研士さんは

東日本大震災は絆

 コロナは気付きを教えてくれた。

 だから今回も必ず乗り越えられる」というようなことを仰っていました。

確かにコロナは人のつながりや時間の使い方など私たちに多くのことを気付かせてくれました。

 

コロナ禍を受けて間違いなく今までの「当たり前」が変わると思います。

この変化を<退化>にするのも、<進化>に持っていくのも自分たち次第です。

部活動の目的は不変ですが、手段はより良いものに進化させていけるよう私たち顧問もできることを最大限行動していきたいと思います。

コロナがあったから駄目だった

コロナがあったおかげで今がある

私は後で振り返った時に胸を張って後者のように言い切れるよう前向きに変化をしていきたいと思います。

コロナはだいぶ沈静化しましたが、くれぐれも体調にお気を付けください。

(顧問:中山)

 

 

 

【陸上競技部】”今”できること

 

こんにちは。

久しぶりの更新となってしまい、申し訳ありません。

 

休校になってから、約3か月が経とうとしています。

みなさん、新しい生活様式は慣れましたか?

顧問の私は1日中のマスク着用に悪戦苦闘しながらも、適応しようと心がけている最中です。

 

さて、スポーツ界ではインターハイや甲子園の中止が決まり、無念です。

しかし、こういう時だからこそスポーツの力を見直し、部活動で学べる大切さを再考できるチャンスだと考えます。

 私も今から〇年前の高校3年次の春、当時「風疹」の流行が起こり、春休み中の部活動禁止という経験があります。期間は2週間。その時でさえ先行きが見えず、非常に不安だったことを鮮明に覚えています。今回のコロナウイルスはその何倍もの期間になり、選手たちの気持ちは想像を絶します。ただ、大きなショックを受けた分だけ、それほど競技に全身全霊で取り組んでいた証拠であり、そんな気持ちを持てたことに誇りを持ってほしいと思います。

本校の陸上競技部員はといいますと、毎週一度に電話で連絡を取っています。室内で筋力トレーニングに励む者、隔日でランニングをしている者、スマホのアプリを使ってトレーニングする者、家の周りを散歩して体を動かす者、あつ〇〇ど〇ぶ〇〇森を着々と進めている者など、それぞれが今できることを実践しているようです。

ただ、やはり気持ちやモチベーションを維持するのは非常に難しいようです。

そのような中、明るい兆しとして3年生の力を表現できる場(地区大会)の日程等が開催に向けて大詰めを迎えています。3年生にとって最初で最後の公式戦になります。

現状は非常に厳しいですが、今までの私たち指導者としては何とか今までの頑張りを表現できる環境を整えられるよう全力を尽くしていきたいと思います。

スポーツは結果がすべて。という考え方もありますが、私は結果に到達するまでの過程(プロセス)を大事にしています。負け惜しみと言われればそれまでですが、私が部活動を通じて伝えたいのは「一生懸命に取り組むと周りが支えてくれること」「自分の強さ・弱さと真正面から向き合い自分らしさを見つけられること」「仲間とのつながり」などです。部活動で得た経験は間違いなくこれからの人生の大きな土台になるものだと思っています。

コロナがあろうと何があろうと今までやってきた努力は絶対に消えることはありません。コロナがあった「から」ダメだったのとコロナがあった「けど」頑張れたのではこれからの生き方も変わるのではないかと思います。私が目指しいるのは部活動を通じてこれからの人生をたくましく、しなやかに生きてほしいということなので、今こそ今に至る過程を大事にこの苦境を部員と一緒に乗り越えたいと決意しています。

また、念願の高校入学を考えて大宮武蔵野高校に入学した1年生へ

説明会や体験会でも伝えてきましが、「ジャイアント・キリング」の夢はコロナでくじけることはありません。気持ちの維持が難しいことは重々承知の上ですが、今ありあまっている力を溜めに溜めて、グラウンドで一緒に暴れましょう。

 

さて、現在は過去のデータをさかのぼり、大宮武蔵野高校陸上競技部の歴代記録ボードを作成しています。

創部1年目からとはいきませんでしたが、さかのぼれるだけのデータを収集して作成しました。

まだ、変更点などはありますが、今月中には完成させたいと思います。

データはこちらです。

歴代記録.jpg

この中で、赤がかっているのが現部員になります。

部長の福元嵐士(さいたま市立与野西中出身)、副部長の友岡柚稀(さいたま市立大谷口中出身)、松尾愛海(上尾市立大谷中出身)の新3年生全員が歴代記録ホルダーになっています。本人たちはこの記録に納得していないようですので、是非この記録を更新して引退させてあげたいと思っています。

今できることは「あらゆることに対応できる準備」をすることと「人への思いやり」を持って行動していくことだと思います。ストレスが多い生活だと思いますが、希望を持って日々を過ごしていきましょう。

宣言の解除が近づいている気配ですが、くれぐれも体調には気をつけてください。         (文責:中山)