サッカー部 MUSANISTA #44 『令和第一号は、静岡学園』

 1月13日(月)令和になり最初の成人の日に埼玉スタジアム2002では、新たな歴史の1ページが刻まれました。ご覧になられた方も多いと思います。全国高校サッカー選手権大会決勝戦、青森山田高校vs静岡学園高校。青森山田高校は、前回大会に引き続いて2大会連続の決勝戦進出、また12月に行われたプレミアリーグ優勝との二冠を目指しての一戦。対する静岡学園高校は、1995年第74回大会で鹿児島実業高校との両校優勝以来24年ぶりの決勝戦進出という対戦でした。

 私達もこの日は現地で観戦をしました。「目が離せない」とはこういう事を言うのでしょうか。両チームの一挙手一頭足に、スタジアムに駆け付けた56,000人の目が釘付けになっていたと思います。試合結果や詳細についてこちらで話すことはしませんが兎に角、「見ていて面白い」「最後まで分からない」「自分達を信じ抜けるか」という事が強く心に残っています。

 話は少し変わりますが、職業柄ここ数年毎年のように決勝戦を観戦させてもらっています。そこで感じたことが2つあります。

 1つは、「注目度の高さ」です。昨日の決勝戦も前売券は完売、当日券も発券されない状況となり、埼玉スタジアムは56,000人を超す過去最多来場者数だったそうです。昨年も54,000人を超していたと記憶していますが、高校サッカーの一辺に携わる者のひとりして、嬉しくもあり大変驚いてもいます。

 もう1つは、「決勝戦らしさ」です。これは、言葉で説明するのが難しいです。ただ、私の感じたものの参考までに過去6大会と今大会の決勝戦をごくごく簡単に掲載させて頂きます。今回決勝戦に行かれた方も、まだ一度も行かれたことがない方も、また残念ながらチケットが買えずに行かれなかった方も、来年是非決勝戦の会場へと足を運んでみてください。(チケットは早目の購入をオススメします。それと、来年の決勝戦は、埼玉スタジアムでしょうか、それとも・・・『甦った聖地』に戻るのでしょうか。これもまた楽しみの一つです)

 <2013年 第92回大会 富山第一 vs 星稜> 3-2 富山第一(初優勝)

 どちらも初優勝を賭けた一戦。2-0と後半残り4分までリードしていた星稜。ところが87分、93分にと失点を許してまさかの同点に。延長戦に入りPK戦に突入かと思われた終了間際に富山第一の逆転ゴール。

 <2014年 第93回大会 星稜 vs 前橋育英> 4-2 星稜(初優勝)

 前年に引き続きどちらが勝っても初優勝となる対戦。星稜は前回大会の雪辱を晴らしたいところ。先制点を挙げるも後半の立ち上りに立て続けに失点し逆転を許してしまう展開に。しかし、60分過ぎに同点に追い付き、延長戦で追加点を決める。

 <2015年 第94回大会 東福岡 vs 國學院久我山> 5-0 東福岡(16年ぶり3回目)

 この夏インターハイ王者の東福岡とここまでPK戦も含めて全試合1点差で粘り強く勝ち上がり、準決勝では青森山田を倒しての決勝進出となった國學院久我山の対戦。始まってみれば東福岡の圧勝だったが、東福岡の特徴的なFKや國學院久我山のパスワークが記憶に新しい。

 <2016年 第95回大会 青森山田 vs 前橋育英> 5-0 青森山田(初優勝)

 2度目となる決勝戦まで無失点で勝ち上がってきた前橋育英とここまで4試合15得点で初の決勝進出となった青森山田の対戦。前橋育英は、前半の半ばに大会初の失点を許すもその後は粘りの守備を見せる。しかし、前半終了間際に2失点目を喫する。気を取り直した後半だったが、立ち上がりに更に2失点を許してしまい、試合終了間際にも5失点目を許すまさかの決勝戦。

 <2017年 第96回大会 前橋育英 vs 流通経済大柏> 1-0 前橋育英(初優勝)

 ここまで無失点で勝ち進んできた流通経済大柏と4試合15得点で前回大会のリベンジを誓う前橋育英との対戦。どちらのチームも互いの強みを出し合い一進一退の試合展開に。このまま延長戦に突入かと思われた後半92分に前橋育英が決勝ゴール。流通経済大柏の#14が前橋育英の#10を終始マンツーマンDFしていたが、この試合で唯一マークが剥がされたのが決勝ゴールの場面だった事が印象的。

 <2018年 第97回大会 青森山田 vs 流通経済大柏> 3-1 青森山田(2年ぶり2回目)

 前回大会に引き続き鉄壁の守備を誇る流通経済大柏とここまで4試合で14得点の得点力を誇り初優勝から2度目となる決勝の青森山田の対戦。前半、セットプレーから流通経済大柏が先制するも前半終了5分前に今大会2失点目となる同点ゴールを許す。後半、流通経済大柏はセットプレーから追加点を目指すが得点を奪えず、逆に逆転ゴールとなる2失点目を許してしまい終了間際には試合を決定づける3得点目が青森山田に入る。

 <2019年 第98回大会 静岡学園 vs 青森山田> 3-2 静岡学園(24年ぶり2回目)

 選手権連覇、そしてプレミアリーグ優勝との2冠を賭けた青森山田と単独での初優勝を目指す静岡学園との対戦。静岡学園は前半、セットプレーとPKから今大会初となる失点を2つ許してしまうが前半終了間際にこの良くない流れを一蹴する1点を#5が今大会初ゴールで取り返す。後半、流れはそのまま静岡学園で進み、この日大会初先発となった静岡学園#9が同点弾。その後、試合は一度落ち着くが終了間際の85分に静岡学園がセットプレーから逆転となる決勝弾。この日、来場者数が過去最多の56,025人を記録。

 

 最後に余談ですが・・・「平成」の第一号は、1989年第67回大会で優勝した”清商”こと静岡県代表の清水商業高校なんですよ。コレも何かの巡り合わせなのでしょうか。厳密に言えば、大会開催中は昭和64年(昭和63年度)です。ですが、1月7日昭和天皇崩御に伴い、翌8日に「昭和」から「平成」に変わりました。決勝戦は1月10日に行われましたので「平成」の第一号となるわけです。所謂、『7日間の昭和64年』という時です。