サッカー部 MUSANISTA #50 『tommorow never knows』

 昨日は、今年度最後の登校日でした。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、生徒は時差登校で午前中に1年生、午後から2年生という形を取り、通知表をはじめ学年末考査の返却や配布物、次年度の教科書販売、個人写真撮影、大掃除、そして各担任から最後のHRという流れでした。登校する生徒たちは一様に明るく、久々の学校に心が弾んでいるように私には感じられました。ふと、グラウンドに目をやるとサッカーボールを蹴っている生徒がひとりいました。2年生のキャプテンでした。学年末考査前から暫く部活が出来ていませんので、うずうずしていたのでしょう。また、例年では4月の第1週からU18リーグが始まっていますで、その焦りや不安も多少あったかもしれません。話をしてみると、この臨時休校の間は他校のサッカー仲間と一緒に近くの公園などでサッカーをしていたそうです。本校のみではなくどこも同じ状況なのだということ、どの高校生も早くサッカーをやりたいんだなということを改めて感じました。お昼が近くなると、1年生もグラウンドに姿を見せ始めました。見渡してみれば、ほぼ全員がグラウンドでサッカーボールをとても楽しそうに蹴っていました。部活動は3月31日まで禁止の中、彼らは自主的にグラウンドに足を運び、久々に顔を合わせ、この1カ月間の鬱々としたものを発散させていたのでしょう。顧問として、非常に良い光景だなと話をしていました。また教員として、彼ら(他の多くの生徒も)になんとかして活動の機会を与えてあげられないものかとも思いました。4月にリーグ戦があるとかないとか、一部の高校では既に部活を始めていて差がつくとかつかないとか、そんな事ではありません。ただ単純に身体を動かして汗をかくことや筋肉、心肺機能を働かせて脳へ刺激を与えること、それに伴う精神的解放感、仲間と一緒に一生懸命に目標に向かうことの素晴らしさ、つらいことや苦しいことを乗り越えていく中で学ぶもの偉大さ、うまくいかない中でも諦めないことの大切さ、何よりも、自分が好きなことに好きなだけ打ち込めることの輝かしさ。高校生の間にできる心と身体の健全な育成、部活動をすることの意義、生徒にとって私にとっても、今回の件で改めて強く感じさせられました。

 サッカー部への入部を考えている新入生も同様だと思います。春休みになったら1回くらい部活に参加してみようとか、早く試合で活躍できるように毎日でも参加しようとか、中には在校生の先輩から声を掛けられている人もいたかもしれません。私も残念ですが、今はまだ部活が出来ません。4月からもどうなるか分かっていません。ですが、君らの先輩たちは「そういう」先輩たちばかりです。1日も早く君たちとも会える日を楽しみにしています。

 この状況がいつまで続くかは分かりません。世の中は今、混乱の中にあります。東京オリンピック・パラリンピックも1年延期、4月3日を考えていたJリーグの再開も5月へ再延期、ラグビートップリーグでは今シーズンの残り試合を全て中止、いち競技者で似たような道を歩んできた者として、彼らアスリートたちの悔しさや難しさを考えたら…今の私たちの置かれている状況は屁でもないことなのかもしれません。都内では、今週に入り1日の感染者が再び増加し始めました。今は、これ以上世の中が混乱しないように各自が出来る努力と、4月からいろんなものが始まった時に良いスタートが切れるように出来得る準備をしっかりしておくことだと思います。ですから、もう暫くは、部活は我慢して、それぞれが出来ることをやってください。冷たい言い方ですが、今はそれしか言ってあげられません。

 

がんばれ!コロナファイターズ!